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仏教

鎌倉の長谷寺の見どころは?歴史や由来、仏像について詳しく解説!

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こちらの記事では鎌倉の長谷寺の見どころ、奈良の長谷寺との違いなどについてレキ子ちゃんと瓜生中先生が会話形式で分かりやすく解説します!

長谷寺の仏像や由来、歴史、見どころについて悩んでいる方は必見です。

鎌倉の長谷寺の見どころ

ライトアップされた長谷寺

 

れきこちゃん
れきこちゃん
鎌倉の長谷寺の見どころはなんですか?
瓜生先生
瓜生先生

拝観入り口を入ると池を中心に庭園が広がっています。

この庭園には梅や桜、椿、つつじなどほか数々の山野草が植えられており春の花、秋もモミジと四季折々の光景を楽しむことができます。

れきこちゃん
れきこちゃん

四季が楽しめるのはいいですね!

仏像はどんな感じでしょうか?

瓜生先生
瓜生先生

最大の見どころはなんといっても本尊の十一面観音立像です。

本堂の奥にまつられている8メートルを超える巨像には圧倒されます。

また、本堂の左奥には「観音ミュージアム」という宝物館があります。

 

最近、リニューアルオープンした施設で長谷寺の歴史が分かるビデオが上映され、長谷寺に伝わる仏像や文化財がこじんまりとした館内に整然と展示されています。

本堂右手の阿弥陀堂には「厄除け阿弥陀」という阿弥陀如来像がまつられています。

 

この像は源頼朝が42歳の厄年に厄除けを祈願して造られたという伝説から「厄除け阿弥陀」と呼ばれていますが、実際には室町時代に造られたものと見られています。

 

れきこちゃん
れきこちゃん

8メートル!!おっきいですね!

先生からお聞きできる話には裏話が多くていつも驚きの連続です!

言い伝えと本当の歴史が違うのは面白いです!

 

長谷寺(鎌倉)の観音様

お地蔵さん

 

れきこちゃん
れきこちゃん
鎌倉の長谷寺の観音様とはどんな観音様はなんですか?
瓜生先生
瓜生先生

十一面観音という顔が11個ついた観音像です。

あらゆる方向を見て人々の助けを求める声を聞き、救いの手を差し伸べるそうです。

 

奈良時代につくられたと伝えられていますが、その後、かなり修復(しゅうふく)を繰り返しています。

れきこちゃん
れきこちゃん
なるほど!特徴としてはどんなものがあるんでしょうか?
瓜生先生
瓜生先生

また、この観音さまは左手にハスの花をいけた水瓶(すいびょう・水差し)を持ち、左手には錫杖(しゃくじょう)という上に数個の金の輪のついた杖をもっています。

ふつう、錫杖を持っているのがこの観音の特徴です。

 

錫杖は各地を巡り歩いてすべての人々を救うことをあらわしています。

れきこちゃん
れきこちゃん
錫杖にそんな意味が!勉強になります!

長谷寺(鎌倉)の由来

長谷寺の桜

 

れきこちゃん
れきこちゃん
鎌倉の長谷寺の由来を教えてください!
瓜生先生
瓜生先生

奈良にある長谷寺のいわば姉妹寺として開かれたのが鎌倉の長谷寺です。

そして、奈良の長谷寺には次のような伝説的な話が伝わっています。

むかし、大きなクスノキを二つに割って同じ十一面観音像を二体つくりました。

 

その一体をまつったのが奈良の長谷寺の起源です。

そして、もう一体はまつる場所が決まらなかったのでしばらく放置してありました。
するとあるとき大雨が降って近くの川に流れ込み、ついに海に出てしまいました。

 

仏像にはその由来が書いてあったので、これを見つけた人々がお堂を建ててまつったのが鎌倉の長谷寺の由来です。

れきこちゃん
れきこちゃん

そんな逸話が!

奈良の長谷寺と名前が同じなので何か関係があるのか気になっていたのですがわかってよかったです!

長谷寺(鎌倉)の歴史

鎌倉の道路

 

れきこちゃん
れきこちゃん
鎌倉の長谷寺の歴史を教えてください!
瓜生先生
瓜生先生

長谷寺の言伝えによれば、天平(てんぴょう)8年(736)に奈良の長谷寺の本尊と同じ木からつくられた十一面観音像をまつったのが起源とされています。

しかし、奈良時代から平安時代にかけての歴史はほとんど分かっていません。

 

長谷寺の存在がはっきりと記録のあらわれてくるのは鎌倉時代以降のことです。

鎌倉時代になると歴代の権力者によって伽藍(がらん・建物)が整備されたと伝えられています。

 

そして、室町時代には足利尊氏(あしかがたかうじ)が十一面観音像を修復(しゅうふく)して金箔を貼り直しました。

さらに江戸時代には徳川家康が保護して伽藍の修復などを行ったそうです。

その後、観音堂(本堂)などは大正12年(1923)の関東大震災で倒壊してまいましました。

 

現在の本堂は昭和61年(1986)に鉄筋コンクリート造で再建されたものです。

れきこちゃん
れきこちゃん

そうんなんですね!現在は鉄筋コンクリートになったんですね!

時の権力者たちによって修復されてきた話はロマンと歴史を感じます!

長谷寺(鎌倉)の仏像

鎌倉行きの掲示板

 

れきこちゃん
れきこちゃん
鎌倉の長谷寺の仏像はなんですか?
瓜生先生
瓜生先生

観音堂の右手の阿弥陀堂には「厄除け阿弥陀」と呼ばれる阿弥陀如来坐像がまつられています。

この像は源頼朝が42歳の厄年(やくどし)のときにつくられたと伝えられています。

2メートルを超える大きな像で、実際には頼朝より後の室町時代ごろにつくられたものと見られています。

 

観音堂の左手奥には観音ミュージアムという宝物館があります。

2015年にリニューアルオープンしたもので、中には長谷寺に伝わる数々の文化財が納められています。

中でも観音の「三十三応現身像」という33体の像は圧巻です。

 

観音菩薩は救いを求める人の年齢や身分、境遇(きょうぐう)などに合わせて33の姿に変身するといわれています。

三十三応現身はその33の姿を像にあらわしたものです。

れきこちゃん
れきこちゃん

33も!それはすごいですね!

一つ一つ見比べたらたのしそうですね!

長谷寺(鎌倉)の弁天屈(洞窟)

茶畑

 

れきこちゃん
れきこちゃん
長谷寺(鎌倉)の弁天屈(洞窟)とはなんですか?
瓜生先生
瓜生先生

かつてこの地を訪れた弘法大師(こうぼうだいし)弁財天像をつくってまつったのが起源といわれていますが、もちろんこれは伝説で事実ではありません。

実際には江戸時代ごろにつくられたと考えられています。

 

江戸時代以降は「出世弁財天」として人々の信仰を集めるようになりました。

手彫りの洞窟の壁面に弁財天の手伝いをする十五童子(15人の男女の子ども)像などが刻まれています。

れきこちゃん
れきこちゃん

出世のご利益があるという事なんですね!

洞窟で狭くて暗くて怖そうですが行ってみます!

長谷寺(鎌倉)の阿弥陀如来

日本庭園に流れる川

 

れきこちゃん
れきこちゃん
鎌倉の長谷寺の阿弥陀如来はどんなものなんですか?
瓜生先生
瓜生先生

観音堂(本堂)の右手にある阿弥陀堂にまつられています。

源頼朝が42歳の厄年(やくどし)のときにつくったといわれ、「厄除け阿弥陀」の名で親しまれています。

 

ただし、実際には頼朝より後の室町時代につくられたものと見られています。

2メートルを超える大きな像で畳を敷いたお堂の中で坐って上を向くと目が合うようになっています。

れきこちゃん
れきこちゃん

そんなに大きいんですね!

鎌倉の大仏様も目が合うようになっていると聞きましたが長谷寺の阿弥陀如来様も目が合うようになっているのですね!!

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長谷寺(鎌倉)の神さま

恵比寿様

 

れきこちゃん
れきこちゃん
鎌倉の長谷寺には神さまはいるんですか?
瓜生先生
瓜生先生

観音堂の左わきに小さなお堂があります。

ここにまつられているのが「出世大黒天」と呼ばれている福の神です。

大黒天はインドの神が仏教に取り入れられたもので、日本では古くから豊作の神、後には商売繁盛を約束してくれる福の神として盛んに信仰されてきました。

 

また、前述したように弁財天もインドの神が仏教に取り入れられたもので、こちらも早くから日本に伝わってきました。

弁財天も商売繁盛の神として盛んな信仰を集めてきました。

 

そして、大黒天も弁財天も七福神の1神で、長谷寺の七福神は鎌倉七福神にもなっています。

長谷寺は2尊の福の神のいる縁起の良い寺ということができます。

※尊は1つ二つ、箸なら一膳二膳のような個数などを数える時の神様の単位。

れきこちゃん
れきこちゃん
二尊も福の神様がいるのですね!これは是非とも回らないと行けないですね!

奈良と鎌倉の長谷寺の違い

奈良の長谷寺

 

れきこちゃん
れきこちゃん
奈良と鎌倉の長谷寺の違いはなんですか?
瓜生先生
瓜生先生

まず宗派の違いをいえば、奈良の長谷寺は真言宗豊山派の大本山。

鎌倉の長谷寺は江戸時代には浄土宗になりましたが、戦後、浄土宗から独立して単立(たんりつ・どの宗派にも属さない)寺院になりました。

 

また、奈良の長谷寺は豊山という山の麓の深い山の中にありますが、鎌倉の長谷寺は海のすぐ近くの丘の上にたっています。

本尊は両方とも十一面観音立像ですが、奈良の長谷寺の十一面観音は像高10.18メートル、鎌倉の長谷寺の十一面観音は9.18メートルです。

 

奈良の長谷寺は5月ごろに咲く牡丹(ぼたん)で知られており、鎌倉の長谷寺は四季折々の花を楽しむことができます。

れきこちゃん
れきこちゃん

どこの宗派にも属さないお寺があるのですね、初めて知りました!

鎌倉は海沿い、奈良は山沿い、コントラストがあって両方とも花が楽しめるなんてこれは両方とも行きたくなってしまいますね!

おわりに

今回は鎌倉の長谷寺の歴史や仏像などについて解説して行きました!

奈良と鎌倉で共通している部分が多いのは大変興味深いところだったかと思います。

この記事を読んで鎌倉の長谷寺をお参りすれば一層楽しめる事まちがいなしです!